パイレーツオブカリビアン | ある意味、独り言。

パイレーツオブカリビアン

パイレーツオブカリビアン-デットマンズチェスト-

         ★★★☆☆

3部作らしいね。極力ネタばらしはしないよーにしますが
想像出来たりしても責任は取りませんのでよろしく。

そんな訳で
見る前にもっかい1stを鑑賞してから行ったんだが
1stは5つ星ですよ。コレは実にディズニーらしい傑作。

で、デットマンズチェストはどーかってーと。
普通に楽しい続編娯楽映画でした。

おしまい。

って。
もーそれしか言えんわ。

いや。マジで見に行って1800円分はあると思う。
いいトコはいっぱいあるんですよ。

たとえばCMにも出てる敵役のタコ船長 ←映画見るまでイカ船長と思ってた。
あの動きや表情は秀逸。なのに出し惜しみせずかなり早い時間にさらっと
出てくる訳。その素直さゆえに劇中で異質さがないのよ。

ふつーに素の役者的に絵の中に溶け込んでる。他の化け物もね。
そこにスターウォーズエピソード1~3のよーな「はめ込んでる」感や
「このCGすごいだろ!」的な押し付けがまったくない。技術の進歩かもだけど
コレって映画に入っていけるかどーかの重要な部分だと思う。

いや、俺にとってのスターウォーズは旧1作目、2作目が生涯最高の映画
だと思ってるんで大甘な目でエピソード1~3も評価してんだけどね。

って、脱線。話を戻します。

あとコレもCMに出てるけどデカイタコの足が船を襲う場面←コレもイカだと思ってた俺。

これがいい。本編中、結局足しか出ない訳よ。
正確にはかすかに全身が見えるんだがしっかり見えるのは足と口のみ。

今ドキの映画じゃクソB級でも大タコくらい全身大活躍ですよ。
俺だって全身大活躍はいつなのよ?って見てたもん。
でも謎の巨大生物は体の一部しか見せない。

ガキの時分、大好きだったのがレイ・ハリーハウゼンの作る
ストップモーション映画だった俺としては想像力をかき立てられる
この絵、この手法はアンテナビンビンですよ。

で、いくないトコ。

1stのよさがまったく出てない。

ジョニーディップ演じるジャックスパロウの
「絶妙にちょっと変わってる」感が台無しです。

ある時は変さがデフォルメされある時は普通すぎる。

ある場面で彼が逃げるんだが仲間が絶体絶命。その時威風堂々と
立っていたのは逃げたはずのジャック。

ソレ、やっちゃいけないランクで2位ですから。

あと今回、予算アリまくりだったんでしょう。無駄な山場が多すぎ。
たとえば3人でチャンバラする場面があるわけだが

長げーよ。

松田優作の探偵物語初回のカーチェイスぐらいクドイ。
1stではすべてのアクションが必要で適当な長さだったのに。

あと最高に最悪だったのが
ジャックに色恋を助演のエリザベスとさせます。
色恋とは言いすぎか?まー仕方なし的な場面なんだが

コレで一気にジャックは「俺の知り合いにも居るヤツ」になっちゃた訳よ。

もー。バカ。
せっかくのジャックのキャラをどーしてくれんだよ。


と。

悪口も多少書きましたが  ←どっちかってーと悪口だけ?
3作目に繋がる2作目としての作り方の映画としては
バックトゥザフューチャー、マトリックスより断然秀作ですよ。

まー。見てOK。
鑑賞中は退屈なし。3作目も絶対見ますよ。
でも映画館出て記憶に残るか?
ってーったら俺はそんなに。って感じですけど。

そんな訳で
記憶するトコによればディズニーでアトラクションから
映画化したのはコレとホーンテッドマンションだと思うんだが
次回はイッツァスモールワールドだな。

あの人形総出演でイラン問題か北朝鮮ネタで世界中血みどろ。

どうよ。コレ。